「わたしの知らない子どもたち」

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こんにちは、タンタカタンです。
里芋、豚バラで甘辛く調理しました、おいしい~。
里芋煮っ転がしてコロコロ~、ころ転がして作りました。

さて、映画「わたしの知らない子どもたち」を観に行ってきました。
重厚なヒューマンドラマで、過酷な時代を生き抜くためにどんな選択をし、
どんな感情や倫理観を背負ってきたのかという「人間の業や尊厳」が、
丁寧に描かれている作品です。
この先、ネタバレ注意なのだ。

この映画はピアノの音色で始まり、ピアノで終わる構成になっています。

1945年、終戦。
音楽家で何不自由ない普通の暮らしを送っていた12歳の少女(琴子)は、
空襲と敗戦によって家族も家もすべて失い、焼け野原となった東京でたったひとり取り残される。

琴子は、闇市を束ねるヤクザの組長(菊沢)に流れ着く。
そこで出会ったのは、同じく身寄りを無くし、盗みや労働に手を染めながら自力で明日を繋ぐ、
戦争孤児たちだった。
琴子は自分と同じ境遇の少年(将吉)らと出会い、互いの生い立ちを深く追及することなく、
過酷な闇社会で過酷ながらも強い絆を結んでいく。

琴子と将吉は、同じ時代に同じ場所にいて、別々の道を歩いていく事になる。
将吉は、東京に残り裏社会で生きていくことを選んでいます。
琴子は列車で新しい暮らしへ向かい、二人の道は、ここで分かれます。
琴子には、探しに来た先生がいて、引き取ってくれる父の友人がいて、戻れる学校がありました。
将吉には、組がありました。どちらが正しい道かではありません。
どの大人の手が届いたかで、人生が変わるということです。

エンドロールでは、太平洋戦争の終結後に親や家族を失った「戦争孤児」が全国に約12万人、
存在していたこと、そして戦後の混乱の中で国や行政による支援・救済制度が非常に乏しく、
彼らの多くが放置されていた事実を記録した歴史的背景が掲示されています。

鰻屋で、菊沢が琴子に「目を開けろ」と語りかける印象的なシーンがあります
「持てる者が分け与え、貧する者が助けられ、汗かく者が満たされる。
そうでなければ何を平和と呼ぶんだい。
目を開けろ。
真っ暗でもじっと見開いてみろ。
じきに色んなものが見えてくる、もう暗闇じゃなくなる」

そして、映画のラストで琴子は、列車の窓からこれから住む世界を見ている。
菊沢の「目を開けろ」という言葉に対する琴子の返事のようであり、
その表情には失ったものとこれから得るものが同時に映し出されています。

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